粉瘤(アテローム)を取りました、私が…

院長の水野です。

恥ずかしながら先日左肩にできた粉瘤(アテローム)の手術を知り合いの先生のところで受けてきました。

1年ほど前から自覚していたのですが、忙しさにかまけている間に拡大、2月初旬から痛みも出てきたため受診しました。

1番上の写真は手術前の写真です、赤くなってきており炎症を認めます。触るだけで痛みがあります。くれぐれもこうなる前に外科もしくは皮膚科、形成外科を受診することをおすすめします。

手術は炎症もあるため少し時間かかりましたが、30分ほどで終わりました。痛かったのは局所麻酔の時だけです。麻酔の針も現在はかなり細いのでちょっと筋肉痛かなぐらいの痛みでした。ついでに横にあった母斑(ほくろ)も取ってもらいました。2番めの写真は出来上がりの写真です。ちょっとなまなましくてすいません。炎症が強かったので抗生物質を5日分いただきました。痛み止めは1回だけ手術当日眠る前に飲みました。当日は防水テープを貼ってシャワー、翌日からは入浴も普通に行っております。

1週間後に傷を見せに行ってきました。傷も大変きれいです。執刀してくれた同級生の先生に感謝です。いつもは麻酔や手術など患者さんに痛いことをしなくてはならない立場ですが、今回は患者様の立場に立てたので貴重な経験ができました。今後はこれを生かしてより痛くない治療を目指していきたいです。

最後に粉瘤(アテローム)について少しご説明します。

粉瘤(ふんりゅう、アテローム、アテローマとも呼ばれます)は、皮膚の内側に袋状の構造物ができ、本来皮膚から剥げ落ちるはずの垢(角質)や皮膚の脂(皮脂)が、袋の中にたまってしまってできた腫瘍(嚢腫)の総称です。たまった角質や皮脂は袋の外には排出されないので、時間とともに少しずつ大きくなっていきます。身体のどこにでもできますが、特に顔、首、背中、耳のうしろなどにできやすい傾向があります。やや盛り上がった数mmから数cmの半球状のしこり(腫瘍)で、しばしば中央に黒点状の開口部があり、強く圧迫すると、そこから臭くてドロドロしたネリ状の物質が出てくることがあります。

手術の方法は比較的小さめで炎症が少なければくり抜き法で、炎症が強ければ通常の切開法で行います。袋をしっかりと取り切ることが再発を減らすことにつながると考えております。粉瘤でお困りの患者様、手術しようか迷っている患者様、守山みずのハートクリニックまでお問い合わせください。

術前写真
術直後写真