こんにちは、院長の水野です。
年々暑さが厳しくなる日本の夏。
ご高齢の方にとって「熱中症」は特に注意が必要な問題です。
「私は大丈夫」と思っていても、気がつかないうちに熱中症になっていることも…。
今回は、高齢者の方に知っておいていただきたい熱中症の原因・症状・予防法についてお伝えします。
■ なぜ高齢者は熱中症になりやすいの?
加齢とともに、体の中の水分量は少なくなり、のどの渇きも感じにくくなります。
また、暑さを感じる力や汗をかく力も弱くなるため、体温調節がうまくできなくなるのです。
さらに、
- 持病(高血圧・糖尿病など)
- 一人暮らしで気づかれにくい
- エアコンをあまり使わない生活習慣
なども重なって、熱中症のリスクが高まります。
■ 熱中症の主な症状
以下のような症状がある場合、熱中症の可能性があります。
- めまい・ふらつき
- 体がだるい・頭が重い
- 食欲がない
- 汗をあまりかかない
- 手足がしびれる
- 吐き気や気分の悪さ
少しでもおかしいと思ったら、すぐに涼しい場所に移動し、水分を補給しましょう。
重い症状(意識がもうろうとする、会話ができないなど)があるときは、すぐに救急車(119番)を呼んでください。
■ 今日からできる!熱中症予防のポイント
① こまめに水分補給を
のどが渇いていなくても、1日にコップ6〜8杯を目安に水やお茶を飲みましょう。
※持病がある方は、医師から水分制限が出ていないか確認してください。
② 室温チェックを忘れずに
室内でも熱中症になります。室温は28℃以下、湿度は60%以下が理想です。
暑いときは遠慮せずにエアコンを使いましょう。冷房は「命を守る道具」です。
③ 食事と睡眠をしっかり
体力が落ちると、熱中症にかかりやすくなります。
3食しっかり、バランスよく食べて、夜はぐっすり眠りましょう。
④ 外出は無理をしない
外に出るときは、朝か夕方の涼しい時間帯にしましょう。帽子をかぶり、日陰を歩くよう心がけてください。
■ ご家族・介護者の方へ
高齢者ご本人が「暑さ」や「体調の変化」に気づきにくいことがあります。
日頃から、声かけや体調の確認を心がけましょう。
- 水を飲んだか確認
- エアコンの使用を促す
- 室内の温度・湿度チェック
- 体調が変ではないか様子を見る
こうした小さな気配りが命を守ることにつながります。
■ 最後に
熱中症はしっかり対策すれば防げる病気です。
「まだ大丈夫」と思わず、できることからコツコツと習慣にしていきましょう。
もし体調悪ければお早めにご連絡をください。
暑い夏を、元気に・安全に過ごしましょう!

