令和8年度守山区総合防災対策訓練に参加しました

~AEDを使った救命講習を通して考える「自助・共助・公助」~

院長の水野です。

毎年9月9日は救急の日です。

9月6日、守山東中学校で開催された「令和8年度守山区総合防災対策訓練」に参加しました。

今回の訓練には、地域のさまざまな関係機関や団体が参加し、災害が起こった際にどのように行動するのか、実際の訓練を通して確認しました。

私たち医師会もブースを設け、地域の皆さんを対象にAEDを用いた救命講習を行いました。

AEDを使った救命講習

講習では、実際のAEDや人形を使用し、心肺蘇生の方法やAEDの使い方について体験していただきました。

講習に先立って、まず私たちがデモンストレーションを行いました。

実際に人が倒れている場面を想定し、

  • 周囲の安全を確認する
  • 倒れている人に声をかけ、反応を確認する
  • 助けを呼び、119番通報やAEDを依頼する
  • 呼吸を確認する
  • 必要に応じて胸骨圧迫を開始する
  • AEDが到着したら、音声指示に従って使用する

という一連の流れを実演しました。

AEDは、医療従事者だけが使用するものではありません。必要な場面では、一般の方にも使用していただくことができます。

いざという時に「AEDを使ったことがないから何もできない」とならないためにも、日頃から救命講習を体験しておくことが大切だと感じました。

災害時に大切な「自助・共助・公助」

災害への備えを考えるうえで、よく使われる言葉に「自助・共助・公助」があります。

① 自助 ― 自分の命は自分で守る

「自助」とは、自分自身や家族の安全を守ることです。

家具の転倒防止、非常食や飲料水の備蓄、避難場所の確認、持ち出し品の準備など、日頃からできる備えがあります。

まずは自分自身が無事であることが、災害対応の第一歩になります。

② 共助 ― 地域で助け合う

「共助」とは、地域の人同士で助け合うことです。

大きな災害が発生すると、消防や救急などの公的な支援がすぐにすべての場所へ届くとは限りません。

そのような時、近所の方や地域の皆さんが声を掛け合い、避難を助けたり、けがをした人を助けたりすることが大きな力になります。

今回のAED講習も、こうした「共助」につながる大切な取り組みの一つだと思います。

③ 公助 ― 行政や専門機関による支援

「公助」とは、行政、消防、警察、医療機関などによる支援です。

災害時には、避難所の開設、救助・救急活動、医療活動、物資の提供など、さまざまな公的支援が行われます。

ただし、大規模災害では公的な支援がすぐに行き届かない場合もあります。そのため、自助・共助・公助がそれぞれ連携することが重要です。

日頃の備えが、いざという時の力になります

今回の防災訓練に参加して、災害への備えは「災害が起きてから考える」のではなく、普段から準備しておくことが大切だと改めて感じました。

特に救命については、目の前で人が倒れた時、最初に対応するのは、その場に居合わせた一般の方である可能性があります。

「119番をする」「周囲に助けを求める」「AEDを持ってきてもらう」「胸骨圧迫を行う」――こうした行動を知っているだけでも、誰かの命を救う大きな力になります。

守山区医師会としても、今後も地域の皆さんと一緒に防災・救命について考え、地域の安心につながる活動を続けていきたいと思います。

皆さんもこの機会に、ご家族で避難場所や連絡方法を確認したり、AEDや救命講習について学んだりしてみてはいかがでしょうか。