院長の水野です
2024/10/5、地域の防災活動の一環として守山区大森中学校にて行われた医療救護所設置訓練に参加しました。この訓練は、大規模災害時に迅速かつ適切に医療救護所を設置し、被災者への医療支援を提供するためのものです。実際の現場を想定した訓練だったため、緊張感とともに非常に多くの学びがありました。
訓練の流れ
訓練は以下の手順で進みました:
1. 概要説明
訓練の目的や医療救護所の役割について説明を受けました。医療救護所は、災害時に病院に行けない負傷者や体調不良者を迅速に支援するための拠点であり、医療従事者だけではなく地域住民や行政との協力が不可欠です。
2. 資材の運搬と設置
実際に救護所で使われるテントの設置を行いました。テントの設置は一人では困難で、周囲の協力が必要不可欠でした。また救護所に常設される薬剤の確認を行いました。
3. シミュレーション訓練
被災者役の参加者が負傷や症状を想定して救護所に訪れ、その対応を行うというシミュレーションを行いました。問診や応急処置、トリアージ(重症度に応じた優先順位の決定)を東部医療センター救急部の三浦先生の指導を受けながら行いました。自分は赤タグがつけられた被災者の診察する担当として参加、重症患者を救急病院へ搬送のため救急隊に引き渡すところまでのシミュレーションを行いました。
4. 振り返り
訓練終了後には全体で振り返りを行い、成功した点や改善が必要な点について意見交換をしました。
参加を通して感じたこと
この訓練を通じて、災害時における医療救護所の重要性を改めて理解しました。特に印象的だったのは、**「個人ではなく、全員で連携すること」**の大切さです。医療従事者だけでなく、地域住民や行政、ボランティアが協力し合うことで初めて救護所が機能するのだと感じました。
また、実際の訓練で体験することで、自分が医療従事者として何をすべきか、どのように動くべきかが明確になり、災害が発生した際に冷静に行動できる自信が少しつきました。
今後に向けて
訓練で得た知識や経験を家族や友人に共有し、災害時に備える意識を周囲に広めたいと思います。また、次回の訓練にも積極的に参加し、さらなる知識と技術を身につけていきたいです。
今回の訓練での経験は、普段の生活ではなかなか感じられない「防災」や「支援」の現実を実感する貴重な機会となりました。災害に備えることの大切さを胸に刻み、地域の一員として今後も防災活動に取り組んでいきたいと思います。